2015年7月25日土曜日

危険物乙4と二級ボイラー技士をセットで目指そう!! vol.20 清缶剤について。


ボイラーは、鉄でできているため、水を入れておくと、そのうち錆びてしまいます。そのため清缶剤を用いて、水のpHをアルカリ性に保つことが重要になってきます。 なぜ、pHをアルカリ性に保つかといえば、酸性では、鉄は酸化して錆びを生じるからです。そのためボイラーの缶水は、強アルカリ性(pH9〜12)に保つことが必要になってくるのです。毎日、ボイラーの起動前に、缶水を採取して、pHを確認するのはそのためです。

2015年3月11日水曜日

試験勉強のコツNo.13 暗記する際には、声に出して読む。

テキストを読むときに、皆さんは、声に出して読んでいますか? わたしは必ず、実際に声に出して読んでいます。また、声を出せない場所では必ず心の中で声を出して読んでいます。すると、どうでしょう?頭の中にスルスルと、テキストの内容が入ってきませんか? ぜひ、テキストを読むときは、声に出して読んでみましょう。心の中の声でも構いません。これが、実は、合格への近道なのです。

2015年3月8日日曜日

危険物乙4と二級ボイラー技士をセットで目指そう!! vol.19 ボイラーに給水する水と水処理について。

 ボイラーに給水される水は、普通の水道水をそのまま給水は出来ません。なぜなら、普通の水道水には軟水でも、硬度成分が含まれているため、通常ボイラーに給水する水としては使うことが出来ません。   通常の水道水をやかんを使ってガスで温めて沸騰させると、底のほうに白い物質がたまりますよね?それが、カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分と呼ばれるものです。 これが、スケールと呼ばれるものの正体です。 スケールはひどくなると、ボイラーの本体や配管を塞ぐほど溜まってしまい、固化してしまいます。 スケールが付くと極端に熱効率が悪くなってしまうのです。 そこで水道水をさらに軟水処理して、通常はボイラーの給水として用います。 そこで用いられる装置が、軟水装置です。この装置のタンクにはイオン交換樹脂という樹脂が入っており、そこに通常の水道水を通して、軟水処理を行います。 このイオン交換樹脂は使っているうちに、硬度成分が溜まってきて劣化してきます。 しかし、イオン交換樹脂が入っている、軟水処理装置のタンクに、大量の食塩を入れて撹拌してやると、このイオン交換樹脂は再生します。 このようにボイラーに給水される水にも注意して、各装置の取り扱い方も学ばなければならないのです。

2015年2月28日土曜日

危険物取扱者乙4と二級ボイラー技士をセットで目指そう!!Vol 18

ーエコノマイザが設置されているボイラーの取り扱い方についてー
  ボイラーと一緒に、エコノマイザ(節炭器)が設置されているボイラーを見た、または、実際に取扱ったことのある方もいるかと思います。エコノマイザはボイラーから出る、排ガスの排熱を利用して、給水する水を温める装置です。昔は、石炭をボイラーの燃料として、用いることが多かったため、別名を節炭器と言います。
    エコノマイザが設置されているボイラーの場合は、いくつか取扱上での注意が必要です。

    まず、第一に、給水を温めておく装置であるため、ボイラーを運転した際には、ボイラー本体に、必ず、給水を行う必要があります。ボイラーに給水が必要な理由は、排ガスの熱を利用して、給水を温める装置であるため、排ガスの熱を利用してあげないと、エコノマイザ自体の温度が、上がり過ぎて、損傷してしまう恐れがあるためです。
     2つ目は、エコノマイザには必ず温度計が設置されているので、エコノマイザの温度も確認しながら、ボイラーを運転する必要があります。エコノマイザの温度が上がりすぎないように、給水量を調節しながら、蒸気流量が出るまでは、マニュアル(手動)で運転する必要があるのです。

     3つ目は、エコノマイザと排熱ポンプが両方設置されているボイラーの場合は、排熱ポンプのスイッチをオンにして、ボイラーを運転することが大切です。
 
    以前も述べましたが、ボイラーの熱損失で、一番大きなものは、排ガスからの熱損失ですので、その排ガスの熱を有効に使って、ボイラーへの給水を温めることで、省エネにもつながります。

    以上の点を踏まえて、エコノマイザや排熱ポンプを設置したボイラーを運転する際は、エコノマイザの温度にも、特に注意して、運転してくださいね。