2011年6月3日金曜日

危険物乙4と二級ボイラー技士をセットで目指そう!! vol 15

-ボイラーの取り扱い方について-

 前回、述べたようにボイラーは高価な機械であると同時に、とてもデリケートな機械です。なので、取り扱いには、最新の注意を払って取り扱わなければなりません。

 まず、ボイラーを起動する際に、急激な加熱をしたりすることは、絶対に避けなければなりません。

 ボイラー起動の際の急激な加熱は、ボイラー内部の耐熱煉瓦の寿命を縮めます。そのため、急激な加熱を続けていると、まず、ボイラー内部の耐熱煉瓦がダメになり、改修費用が多くかかることになります。

 それだけでなく、起動の際の急激なボイラーの加熱は、プライミングやフォーミングなどの、キャリーオーバーの原因にもなりえます。

 また、起動の際の急激な加熱は、燃料の無駄使いにもなるのです。ボイラーの熱損失で最も大きいのは、排ガスからの熱損失であることを考えれば、省エネの観点からも急激なボイラーの加熱は避けるべきです。

 なので、ボイラーを起動する際には、ガス弁の開度を、最初は手動(マニュアル)で、開度0で、ボイラーを加熱していき、蒸気流量が出るまで徐々に、ゆっくりと加熱していきます。

 そして、ボイラーが十分に温まってから、自動運転に切り替えるのが良い運転の仕方です。

 最初から自動運転でボイラーを加熱すると、ボイラーの蒸気の負荷によって、ガス弁の開度が自動で決まるため、急激なボイラーの加熱がなされてしまう原因にもなります。

 そのため、ボイラーの起動の際には、なるべく負荷をかけないように、時間を十分にとって、手動(マニュアル)で運転を行う必要があるわけなのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿